第13話|子どもの運動オンチは遺伝しない!運動神経を伸ばすために知っておいてほしいこと3

 

運動能力に変化も

2ヶ月できれいなジャンプ

足指のチェックのため、福岡県筑後地方の保育園を訪問したときのこと。年中児のD君に目がとまりました。両足を地面から離してのジャンプができないのです。保育士さんに尋ねたら、入園児からよく転び、縄跳びや跳び箱なんて論外。そんな調子だから、外でみんなと遊ぶことが少なく、友達ともうまく打ち解けられないというのです。

運動が苦手で逆上がりも満足にできなかった自分の幼少期を思い出しました。とても人ごととは思えません。保育士さんと話し、すぐに足指の体操「ひろのば体操」を片足20回ずつ、毎朝の登園児に必ず行うことにしました。

2ヶ月後、再調査で園を訪れるとびっくり。なんとD君が、ちゃんときれいなジャンプをしているではないですか。つまづくことも少なくなり、かけっこもみんなと同じようにできるようになったというのです。以前に比べ、自信に満ちた表情に、とても嬉しくなりました。

遺伝ではないかも

「クラスの子たちもD君の運動が苦手だったことを気にかけており、一緒にひろのば体操をしていた」と保育士さん。運動能力の大半は遺伝によるものと私は考えていたのですが、D君の急激な変化を目の当たりにし、案外そうではないのかもと思うようになりました。

足指が伸びて踏ん張れるようになると、自然と上手に足が使えるようになるのでしょう。皆と同じことができるようになって自信がついたのか、D君についてはその後も「縄跳びができるようになった」など、嬉しい報告が続きました。年中児でも簡単に取り組める「ひろのば体操」。短期間で変化が見えれば、子どもも大人もなおさら意欲も湧くというものです。子ども同士で、声掛けをしながらできるのもいいと思います。

もし周囲に運動オンチの子がいたら、ぜひ一緒に「ひろのば体操」に取り組んでみてください。もしかしたら運動能力がないのではなく、足指が伸びていないだけかもしれません。

環境と遺伝子

「遺伝だから」と運動をあきらめてしまったことはないだろうか? 親から受け継いだものは仕方ないと、わたしたちはさまざまなものをあきらめがちだ。一方で、実際に生活をしていると、環境などの後天的な要因が遺伝子を超越することがある気がしなくもないのも事実だ。わたしたちは、遺伝子を超えることはできないのだろうか? その答えが「エピジェネティクス」だというのです。

一生変わらないはずの遺伝子が変わるエピジェネティクスとは

 

ひろのば体操

足指を広げて(=ひろ)伸ばす(=のば)、足指と足のストレッチのこと。左右の足を合わせて1日1回、5分もやれば効果があります。

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◎ Jumped beautifully within 2 months.

When I visited Mishima Preschool in Ohgi-machi, Fukuoka, I quickly spotted a boy who was unable to jump without letting both feet go off of the ground at the same time. I asked some teachers about him, and they said that he would fall quite often, was unable to jump-rope, or jump over the vaulting box like other kids do. Therefore he was more introverted and didn’t quite get along with other kids.

He reminded me of my childhood when I couldn’t even do a pullover on the bars whereas everyone else in my class could, so I could totally relate to him. After talking to the teachers we decided to have all the kids do the “HIRONOBA” exercises 20 times on each foot every morning when they come in.

Two months later I visited the preschool again and what surprised me was that the boy I mentioned about was jumping in such a nice form! The teachers told me that he doesn’t fall as often as he used to any more and now he can run around with the rest of the kids. I was very happy to see him looking much more confident than before!

◎ It may not be due to heredity.

The teachers told me that the boy’s classmates also knew that he always had a hard time playing sports that they did the HIRONOBA exercise with him to support him. Although I used to think that the athletic abilities mostly depended on the genetics, it made me think differently after witnessing the radical change in this boy’s ability.

As his toes got straightened and he was able to firmly grip the ground, he was naturally able to use his feet. He must have become confident in himself, as he is now able to do what everyone else was able to as well. He is now able to challenge himself with jump-ropes and jumping the vaulting box.

The “HIRONOBA” exercise is very simple that any preschoolers could put it into practice. If you can see a result in such a short term, it can surely motivate the adults as well as the kids. It’s also great to work together as you encourage one another. If there is any child who seems to have challenges in reflex, let’s try the “HIRONOBA” exercise together with him/her. The cause might be his/her non-straight toes, not his/her athletic ability.

湯浅慶朗(YUASA YOSHIRO)
足指研究所 所長
宮崎県出身、柳川リハビリテーション学院卒業。理学療法士、足指博士、足指研究所 所長。ハルメク靴の共同開発者。東京大学で研究を行う。前医療法人 豊愛会 理事、豊北病院 副院長、豊北病院通所リハビリテーションセンター長。西洋医学と東洋医学、医学と歯科医学を包括した治療の実現、理想医療を追求し、難疾患の患者さんの治療に臨む。

病院で理学療法士として高齢者医療(リハビリ)に携わる。現代医療のあり方に疑問をもち、病院を退職。妻のO脚改善をきっかけに足指の研究に入る。一生歩き続けられる体をつくる「ひろのば体操」を考案。西日本新聞連載「お茶の間学・足指伸びてますか~」(全22回)が人気となり、NHK「サキどり」「ガッテン」などで足育として取り上げられ、大きな反響を呼び、足指研究所で足腰の相談に乗るほか、病院の再建をはじめ、一般や学生、児童向けの講演活動を行っており、日本国内だけでなく、ニューヨークやバンコクなど、世界各地を飛び回っている。

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