足指変形と運動能力の関連性に関する研究

  • 2020年5月25日
  • 2020年8月6日
  • 研究
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足指体操で園児たちが転ばなくなった!やる気と自信もついた

 

「この頃は、本当によく転ぶねぇ」「手が出ないで、顔からそのまま行くのよね」福岡県筑後地方保育士会からこんな話が出ました。

子供達が転びやすく、危機感があった

このときに限らず、子どもたちのバランス感覚や運動能力の衰えは、近年、保育士さんたちの間でたびたび話題になっていました。そのころ、保育士さんがたまたま出席した研修会で、講師が言われた「皆さんは子どもの足の裏を見たことがありますか?」という問いかけに、とても引きつけられたそうです。

「言われてみれば、毎日、子どもたちの手を握ったり、様子に気を配ったりしていても、足の裏は見たことがなかった」と。足の裏と運動能力の衰えに、何らかの関係があるのかもしれないと考えた保育士さんは、この時の常任委員がいた8つの園に呼びかけて、子どもたちの足の裏のスタンプを取ることにしました。

足型がどう役に立つのか、まったく手探りでしたが、とにかく何かしなければと動き始めたのです。そして集まった188枚の子どもの足型を、人づてに「足専門の先生」と聞いた、私のところに持参していらっしゃったのです。

2ヶ月やっただけで明らかな変化が

スタンプを見て、保育士さんたちは土踏まずばかりを気にしていたのですが、私が見ていたのは足指でした。「浮き指」や「かがみ指」などと言っても、今でこそ保育士さんにはわかりますが、当時はチンプンカンプンのようでした。

このことをきっかけに、私が園児の運動能力調査に行き、「ひろのば体操」を指導し、その効果判定をすることにしました。3つの保育所を対象に、「ひろのば体操」を行う群と行わない群に分け、ジャンプ・行進の能力(子どもの成長発達に応じた基本的な動作の獲得)の変化を見たのです。

その結果、2ヶ月後には、「ひろのば体操」を行なった群のほうが、明らかに運動能力が向上しました。その後、対称群の子どもたちにも「ひろのば体操」をさせたところ、同じように運動能力が向上してきたのです。

 

ひろのば体操の効果

2012年に筑後地区保育士会の依頼により、なぜ現在の子供達は運動能力が低下していっているのかを調べるために調査がスタート。靴の履き方や選び方による足指の変形が原因の一つであることが判明しました。そこで「ひろのば体操」でどれくらい運動能力が変化するのかを1年間かけて調べていきました。すると全ての保育園で運動能力が向上し、転倒予防にも効果があることが実証されました。

浮き指改善効果

ひろのば体操は足指の機能を取り戻し、足指の変形を予防します。足指接地本数が平均5.6本だったものが、ひろのば体操を5分間行うだけで8.1本に改善。これまでにない画期的な足指の体操です。

足指接地本数

Before:5.6本
56%
After:8.1本
81%

 

足指変形の改善効果

ひろのば体操導入後2ヶ月で、園児たちの足指の改善が見られました。外反母趾だけでなく、かがみ指や寝指など、これまで改善が難しかった変形にも効果があることが実証され、足指の変形は改善することが実証されました。

浮き指率

Before:92%
92%
After:9.6%
9%

外反母趾率

Before:18%
18%
After:9%
9%

かがみ指(ハンマートゥ)率

Before:100%
100%
After:77%
77%

寝指率

Before:100%
100%
After:63%
63%

 

運動能力の変化

2011年の福岡県筑後地区保育士会との共同保育園調査・研究で「運動能力」向上に効果があることが立証され、全国保育士会でも論文が発表されました。興味深いのは園児たちの運動能力に差がなくなったことで、このことから運動能力が向上したのではなく、人間が元々持っていた潜在的な運動能力を取り戻すことができたと示唆されます。つまり人間の持つ運動能力は遺伝などによる差はなく、全ての人間に平等に与えられるということです。


1日数分でも効果は絶大

1日3〜5分でも、効果は絶大です。子どもたちは、明らかに転ぶことが減り、バランス感覚が良くなりました。例年は全員ができるのに秋までかかっていた縄跳びが、「ひろのば体操」を取り入れた昨年度は、夏の間にできるようになりました。

縄跳び回数(最大)

ひろのば体操導入前:118回
11%
ひろのば体操導入後:857回
85%

 

竹馬は、以前は指の間にマメができて「痛い、痛い」と言いながら時間をかけて慣らしていましたが、今年は指の間が広がってきたので痛いとも言わず、マメもできずに早く上達しました。側転なども、きれいに回れる子が多くて感心するそうです。

何より良かったのは、子どもたちが自分に自信を持てるようになったことです。そのことは、親御さんたちも感じてくださっているようで、「このころ、子どもが色々なことに前向き」「やる気が出てきた」などの声が聞かれるそうです。

 

保護者には靴のアドバイスを

 

保護者には、「ひろのば体操」のやり方とともに靴の選び方について、お便りでお知らせしているそうです。「子どもの靴の中敷を外に出し、上にお子さんの足を乗せてみてください。はみ出る場合は、靴が小さいのです」とお便りに書いたところ、「知らなかった!」という声が多く寄せられました。

足より1〜2㎝大きい靴で、甲のところでしっかりベルクロ(マジックテープ)で留まる靴を選んでくださるようにお願いして、ご理解をいただいています。ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)のこうした成果については、全国の保育士の研究大会でも発表し、大きな反響がありました。

1日数分の簡単な足指体操で、子どもたちの運動能力が高まり、自信がつくのですから、ぜひ全国の保育園や幼稚園に広まって欲しいと願っています。

 

NHKサキどりに出演

ひろのば体操(足指ストレッチ)は保育園等との共同研究により様々な効果が実証されています。西日本新聞にもその実績が連載として掲載され、NHKサキどりでは「足育」「原因不明の痛み改善のスペシャリスト」の第一人者として紹介され、放送後に大反響を呼び「足育」のアンコールスペシャルが企画。

子供からお年寄りまで転倒防止に効果がある「足育」を再放送し、更に足に良いウォーキング法を新たに紹介されました。「足育」とは、足・足の指・足の爪、さらに靴などの正しい知識を得て、理想的な足を育てること。足育で正しい歩き方・正しい姿勢が身につけば健康になれると、今、医療関係者や教育現場では注目を集めています。

NHKサキどりPart.1


転倒骨折による経済的損失はなんと9136億円!高齢者が寝たきりになる原因第4位の転倒。それを予防する可能性を秘めているのが、ひろのば体操なんです。

NHKサキどりPart.2


全国の保育園に「ひろのば体操」の魅力を伝えたいと思い、保育園調査についてマンガを作りました。保護者の方にも配布して、子どもたちがより健康に育って欲しいと願っています。

ひろのば体操マンガ「運動能力と転倒」

 

セルフケアで関節の機能を回復させる

「運動能力」や「転倒」は、これまで治療方法が確立されておらず、民間の治療院は対症療法であるため、根本的に治ることはありません。正確には私が病院での治療だけで治ったという方を1人も見たことがないという意味です。

大切なことは、運動能力の低下の明確な原因を理解した上で、継続的にセルフケアを行っていくことで改善を目指すことが可能です。運動能力なので、遺伝や運動不足などに原因があると考えがちですが、実は足指が原因で起こることがあります。そこには「靴下の素材」「靴下の形状」「靴の種類」「靴の履き方」という原因があり、結果として「運動能力低下」という症状を起こしているだけなのです。

「靴下」や「靴」という根本原因があり、十分にセルフケアで改善できるものなのです。その基本となるのが「ひろのば体操」と「YOSHIRO SOCKS」なのです。下記サイトに詳細に記載しているので、1日1回を目安に継続してみましょう。早ければ3週間ほどで効果が出てきます。

ひろのば体操

 

YOSHIRO SOCKS

 

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ほんとうの健康づくりのコツはとてもシンプル。さまざまな健康法やアンチエイジングケア法が日々登場している中で、これってホントに効果があるの? 理学療法士として美と健康を追求し、究極の美容法・健康法の基礎が足指にあることをお伝えします。「ひろのば体操」の方法や効果、足指についての知識をみんなで共有し、世界中の人が健康になれるお手伝いをしていきたいと思います。ハルメクWEBでも美容と健康のコラムを連載中です。

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