足指変形が姿勢・呼吸・歯並びの関連性に関する研究
足指変形と姿勢・呼吸の関連性に関する研究
2017年に新たに寝たきりゼロの国づくりの第一歩として、理学療法士(湯浅慶朗)と歯科医師(つじむら歯科医院 総院長)がタッグを組んで久留米市の保育園(芦塚下田保育園・青木保育園)で研究をスタートさせました。園児たちの姿勢を改善させることが目的で、医療関係者と連携して今後1年かけて調査を実施。姿勢の悪い園児に歯並びが悪い子が多いことが調査のきっかけ。
足指を広げ安定して立てるようになることで姿勢が良くなり、歯並びが変わった症例を持つ理学療法士である私と、姿勢を正して噛み合わせや歯列矯正を行う歯科医師と一緒に実態を調べ、改善策を探ることにしました。きちんとしたデータを取り、子供達の健康づくりに役立てたいと考えています。
姿勢と歯並びの関係
私が長年取り組んでいるのが「足指からの姿勢-咬合トレーニング」です。足指からはじめる子どもたちの歯並びの予防矯正。足指と咬合にはどのような関係があるのか、皆さんはご存知でしょうか。詳しくは下記のサイトに記載しているので、読んでみてください。
口呼吸と低位舌
歯並びを悪くする原因の一つに「口呼吸」と「低位舌」があります。お口の体操やマウスピース式の矯正装置を行っても、後戻りを起こしたり、口呼吸や低位舌が改善しない方もいらっしゃいます。そこには姿勢が崩れることによる口呼吸や低位舌を引き起こしているからです。
よりスムーズに矯正治療を行うために、簡単に姿勢を改善させるためのソックスタイプの矯正装置を開発しました。専用設計されたソックスを使って姿勢を良くし、口呼吸や低位舌を改善しやすくしていきます。現在行なっている歯列矯正装置・口腔機能訓練を併用することにより、後戻りを起こさない理想的な歯並びを実現させるための研究です。
姿勢と呼吸の変化
ひろのば体操後2ヶ月で、園児たちの姿勢や呼吸に顕著な改善が見られました。理想姿勢の割合が大幅に増加し、それに伴ってストレートネック角が減少し理想角度に近づいています。さらには口呼吸率も低下ししたことで、足指と姿勢、姿勢と口呼吸に相関関係があることが実証されました。
足指変形の変化
外反母趾
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内反小指
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屈み指
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親指の浮指
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小指の浮指
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理想姿勢の割合
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ストレートネック角(正常は15°以内)
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X脚の割合
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口呼吸の割合
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園児たちの実態調査
狭窄歯列弓の割合がダントツ
お子さんのお口の中では、乳歯から永久歯への交換という、とても大規模な変化が訪れます。その際、永久歯への移行を少しでもスムーズに達成するため、歯と歯の間に隙間が適切な時期に、適切な量だけ生じることで、歯の交換がスムーズに進み永久歯が綺麗に並んでいくのです。しかし、適切な体の成長を行えなかった子どもたちには、顎の成長がストップしてしまい、正常の子よりも顎の小さい「狭窄歯列弓」という症状を起こします。
顎が小さければ、永久歯が生え変わるためのスペースが足りず、生える場所を失った永久歯は所狭しとバラバラに生え変わっていくのです。歯の矯正治療を行うことも方法の一つですが、顎の成長は20歳くらいまで続きます。その間に、体の成長を促すことで歯も自然と並ぶことがあるので、抜歯や歯を削ることをなるべく避けることが大切です。
狭窄歯列弓の割合
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過蓋咬合
過蓋咬合とは、上下の前歯の噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を覆っている状態のことで、「ディープバイト」とも呼ばれます。正常な噛み合わせの場合、「イー」と口を開けたとき、上の前歯は下の前歯を3分の1から4分の1(2~3mm)くらい覆っていますが、過蓋咬合の場合、下の前歯がほとんど見えないくらい上の前歯が極端に深く被さっています。上の歯が下の歯に大きく被さっており、歯と歯の接触が著しいため下顎を動かしにくくなります。そうなると、慢性的に顎の関節に負担がかかり、口を開けにくくなったり、口を開けるときにカクカクと音がしたり、痛くて口を大きく開けられないといった症状を伴う「顎関節症」を発症することがあります。また、前歯同士が強く接触することで歯が極端にすり減りますし、重度になると、下の前歯が上顎の歯茎を傷付けて炎症を起こすケースもあります。
過蓋咬合の割合
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反対咬合
下の歯が上の歯より前に出ており、噛み合わせが上下で逆になっている不正咬合のことで、「反対咬合」「受け口」とも言われます。口を閉じたときに上の歯が下の歯に被さり、上の歯が外側になるのが正常な状態ですが、下顎前突の場合は反対で、下の歯が上の歯に被さるため下の歯が外側になります。歯がしっかり噛み合わず、食べ物を噛み切りにくいのも問題です。発音においても、「サ行」や「タ行」が発音しづらくなるなどの影響が出ますし、顎関節症を誘発するリスクもあります。
反対咬合の割合
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猫背
姿勢が悪くなることで顎の発育不全が起こりやすくなり、永久歯が綺麗に並びにくくなります。顎の上部に存在する鼻腔(息の通り道)の発達にも影響を与え、鼻炎やアレルギーなどの鼻疾患や鼻で呼吸がしにくい状態になります。姿勢が悪かったり鼻で呼吸がしにくいと自然と常に口をポカンとあけて口呼吸をするようになります。狭窄歯列・過蓋咬合になりやすいのが猫背になります。
猫背の割合
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反り腰
猫背と同様で、姿勢が悪くなることで顎の発育不全が起こりやすくなり、永久歯が綺麗に並びにくくなります。顎の上部に存在する鼻腔(息の通り道)の発達にも影響を与え、鼻炎やアレルギーなどの鼻疾患や鼻で呼吸がしにくい状態になります。姿勢が悪かったり鼻で呼吸がしにくいと自然と常に口をポカンとあけて口呼吸をするようになります。狭窄歯列・反対咬合になりやすいのが反り腰になります。
反り腰の割合
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ストレートネック
猫背や反り腰になるとストレートネックを引き起こし、口呼吸をしやすくなります。鼻からの通り道が狭くなることで酸素摂取量が低下し、顎の発育不全による狭窄歯列が起こりやすくなり、永久歯が綺麗に並びにくくなります。脳の発達にも影響を与え、ADHDや学習障害などを起こしやすい状態になります。
ストレートネックの割合
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O脚
O脚はひざ痛や股関節痛だけでなく、脚の長さの左右差によって側湾症や顎のズレが起こりやすくなり、食いしばりや永久歯が綺麗に並びにくくなります。カラダのゆがみは片方でばかり噛むクセがついてしまうので、歯周病や虫歯にもなりやすくなりなります。
O脚の割合
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X脚
X脚もひざ痛や股関節痛だけでなく、脚の長さの左右差によって側湾症や顎のズレが起こりやすくなり、食いしばりや永久歯が綺麗に並びにくくなります。カラダのゆがみは片方でばかり噛むクセがついてしまうので、歯周病や虫歯にもなりやすくなりなります。
X脚の割合
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かかと重心の割合
足指が変形すると体重がカカトに乗りやすくなります。カカト重心のままだと猫背や反り腰になりやすく、噛み合わせや歯並びに影響を与えてしまいます。理想的な重心割合は50(前方):50(後方)ですが、保育園調査では25(前方):75(後方)という結果でした。そして園児の100%がかかと重心だったという驚きの結果で、いかに現代の子供たちが足指先に体重が乗っていないかがわかります。
重心の割合
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足指の接地本数
浮き指の子どもたちが増えてきて、足指を使わないために土台である足が不安定となっています。足が発達してはじめて姿勢も発達していくため、姿勢を良くするためには足指がすべて地面についている必要があるのです。しかし実際の保育園調査では、足指の接地率は9%以下という結果で、平均すると10本中の1本も地面についていないということになります。浮指率が100%であり、現代の子どもたちがいかに足指を使って歩けていないかがわかると思います。
足指の接地本数
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まとめ
②足指変形が良くなると、姿勢も良くなる
③姿勢が良くなると、口呼吸や低位舌も改善する
④ひろのば体操やYOSHIRO SOCKSは足指の変形を改善するツール
⑤結果的に足指の変形が良くなると、歯並びが悪くなることを予防できる
NHK BS プレミアム「美と若さの新常識」に出演
2017年に行われた保育園等との共同研究により、「ひろのば体操」による効果をさらに検証を重ね、足指の変形が美姿勢に及ぼす影響を分かりやすく解説して頂きました。立ち姿勢を美しくする方法、セルフケア(ひろのば体操)の方法も紹介されました。
姿勢と歯並びの関係
顎顔面口腔育成は姿勢がカギを握っている
今の子どもは赤ちゃん時代に運動=ハイハイを十分にできる環境がなく、赤ちゃんの頃から靴下を履かせるなどハイハイを阻害する生活習慣も問題となっています。ハイハイの時期が短いということは、足指・足・背筋の発達が未熟なまま歩くようになるということ。
土台も柱も不安定な状態なので、それでは正しい歩き方が出来ずに結果、姿勢が崩れてしまいます。崩れた姿勢のバランスを取るべく重い頭を支えようとして傾き、ストレートネックや猫背になったり、顎が下がって過蓋咬合になったり…という問題へもつながります。
そこには「靴下の素材」「靴下の形状」「靴の種類」「靴の履き方」という原因があり、結果として「歯列不正」という症状を起こしているだけなのです。
「靴下」や「靴」という根本原因があり、十分にセルフケアで改善できるものなのです。その基本となるのが「ひろのば体操」と「YOSHIRO SOCKS」なのです。下記サイトに詳細に記載しているので、1日1回を目安に継続してみましょう。早ければ3週間ほどで効果が出てきます。