「ひろのば体操」で園児の運動能力が飛躍的に向上!O脚やX脚も改善

社会福祉法人 青木会「青木保育園・芦塚下田保育園」でも、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)への取り組みが2012年から始まっています。

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足が速くなった!高い跳び箱が飛べた!

子どもたちにも覚えやすいような簡単な体操ですが、初めはやり方に戸惑い、また痛がる子どももいました。それでも、毎日20回ずつ日課として行ううちに、だんだん全員が親しんで行きました。今では、自分たちの体に起こった「変化」を実感し、どの子も自発的にゆあさ式足指体操(ひろのば体操)に取り組むほどになっています。

その変化とは、運動能力の飛躍的な向上です。かけっこが速くなった。登り棒が得意になった。鉄棒で逆上がりができた。高い跳び箱や体育帽が飛べるようになった。そうした変化を子どもたちは、「ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)をやるとこうなる」と実感しているようです。

皆さんは、子どもたちの足指を見たことがあるでしょうか。寝指、浮き指、かがみ指と、足指が曲がっている子が多いのです。しかし、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)を取り入れてからは、曲がっていた足指が広がり、踏ん張る力がついてきました。「最近の子どもはよく転ぶ」と言われていた原因が、足指に隠れていたことに気がついたのです。

例えば以前は、かけっこをしているときに、理由なくふらついたり、転んだりする子が少なくありませんでした。それが今では、みんな危なげない足取りで、前よりも速く、力強く走れるようになっています。

ぞうきんがけで転んでいた子もいなくなった。

「運動神経の差」という思い込みをしていた

保育士さんも子どもたちの変化から、多くのことに気づきました。青木保育園や芦塚下田保育園では、年中児の秋頃より縄跳びを始めます。夏からゆあさ式足指体操(ひろのば体操)を始めていた子どもたちは、縄跳びの上達も早く、体のバランスも安定してきて、その場でジャンプ、着地ができていました。そして、年長の縄跳び大会では、1000回以上飛ぶ、園の最高記録も出ました。

それまで、運動で取り残されていた子もついていけるようになり、もちろん、つまづいたり転んだりする子も減りました。「運動神経の差」という思い込みをしていた自分を反省しています、と保育士さんは話していました。そのほか気づいたのは、子どもたちのO脚、X脚が治ったこと。また、できなかったことができるようになると、1人ひとりの笑顔も増え、自信につながり、いろんなことに挑戦する心も育つようになりました。

とじていた足指がひろがり、足指同士がくっつかなくなりました。

 

足指がかがんで閉じていましたが、足指がひらくようになりました。

 

かがんでいた足指がまっすぐになっています。

 

右足にかがみ指がありましたが、まっすぐに伸びるようになりました。

 

O脚ぎみでしたが、ひざがくっつくようになりました。

 

X脚でくるぶし同士がくっつきませんでしたが、脚がまっすぐになりひざをくっつけられるようになりました。

 

反り腰でストレートネックでしたが、理想的な姿勢に改善しています。

 

膝がまっすぐに伸びず猫背でしたが、理想的なまっすぐの姿勢に改善しています。

 

かなり強い反り腰でしたが、理想的な姿勢に改善しています。

 

孫と一緒に「ひろのば体操」をやろう!

私、保育園はもちろん、学校や老人ホームなどにも、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)への取り組みが広がってくれればいいなと思っています。足指についての知識が広がれば、学校での部活動などでも、本来の運動能力を発揮できると思います。歩くことを諦めているお年寄りも、また歩けるようになる可能性があると思います。

青木保育園・芦塚下田保育園では、「ひろのば体操教室」を開催して、園児のおじいちゃん、おばあちゃんたちに、「孫と一緒にゆあさ式足指体操(ひろのば体操)」を体験していただけました。そうしたこともきっかけにしながら、園児のご家族の間でも、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)の輪が広がっています。

 

運動音痴は足指が広がっていないだけかも!?

脚の調査を依頼されて園児たちの足を見たとき、子どもたちの足指がここまで変形しているとは正直、予想していませんでした。なんと9割ぐらいの子どもたちが、浮指やかがみ指、寝指と変形していたのです。

ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)をしてからの園児たちのその後の経過は、保育士の里川先生の報告の通りです。調査した保育園に行くと、縄跳びや跳び箱ができなかった子ができるようになったり、かけっこが遅かった子が速くなったりと、子どもたちが目を輝かせて報告してくれます。短期間での急激な変化に、保育士さんだけでなく、私も、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)の効果に驚いた次第です。

以前の私は、運動能力は遺伝によるものが大きいと考えていたのですが、今は違うものだと思っています。自分のお子さんが、運動が苦手、あるいはどんくさいと思ったら、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)を勧めてみてください。足指が広がっていないだけかもしれません。

保育園初の7段跳びに成功。わずか2ヶ月で格段に運動能力が向上した。

 

のぼり棒も速く上がれるようになった。

 

靴下でも足指が変形する!?

子どもたちの足指の変形の原因は、大人と同じく、合わない靴や靴の間違った履きかたが大きいのですが、もう一つは、靴下にあると私は考えています。小さな子どもの柔らかい骨格は、靴下程度の非常に弱い圧でも変形してしまいます。また、フィットしていないブカブカの靴下でも靴下の中で足が滑りやすいので要注意です。

しかし、子どもの足指は柔らかいので、ゆあさ式足指体操(ひろのば体操)の効果も、すぐに現れます。ゆあさ式足指体操は、お子さんが小さいうちからぜひさせてください。子どもがゆあさ式足指体操を行う場合、それぞれ1秒ずつ、20回でかまいません。子どもの足指は柔らかいのに加え、5〜10秒という時間は長すぎて飽きてしまう可能性があるからです。楽しく続けるには、やりやすいことが大事です。

湯浅慶朗(YUASA YOSHIRO)
足指研究所 所長
理学療法士、足指博士、足指研究所 所長。ハルメク靴の共同開発者。東京大学で研究を行う。

病院で理学療法士として高齢者医療(リハビリ)に携わる。現代医療のあり方に疑問をもち、病院を退職。妻のO脚改善をきっかけに足指の研究に入る。一生歩き続けられる体をつくる「ひろのば体操」を考案。西日本新聞連載「お茶の間学・足指伸びてますか~」(全22回)が人気となり、NHK「サキどり」「ガッテン」などで足育として取り上げられ、大きな反響を呼び、足指研究所で足腰の相談に乗るほか、病院の再建をはじめ、一般や学生、児童向けの講演活動を行っており、日本国内だけでなく、ニューヨークやバンコクなど、世界各地を飛び回っている。

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